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なんか、おかしくない?

以前、インターネット配信のニュースで、以下のような記事を読んだことがあります。

『世界遺産は「無法地帯」 違法な釣り横行 白神山地』 

青森、秋田両県にまたがる世界自然遺産の白神山地で、違法な釣りが横行している。白神山地は禁漁区となっており、漁業権のある周辺漁協が取り締まりに当たっているが、現場は遠く監視の目がほとんど及ばない。関係者からは、乱獲による生態系への影響を懸念する声も出始めた。

「50年ほど前は、魚影で川の色が変わるほど魚がいた。当時に比べれば、魚がだいぶ減ってしまった。入山者の7、8割が違法釣り行為をしている」こう話すのは、林野庁でボランティア巡視員を務める青森県鯵ケ沢町の無職竹越恵蔵さん(69)。竹越さんは、1年の3分の1ほど白神山地に入山し、何度も違法なイワナなどの釣り行為を目撃してきた。しかし、権限がないため注意するのがやっとだという。

 白神山地の所有は林野庁だが、同庁の巡視員は入山届を出していない違法入山者を指導できても、釣り人を規制する権限を持っていない。事態を重く見た東北森林管理局は、入山シーズン前の2月下旬から3月下旬にかけ、秋田、青森両県の6漁協に、初めて文書で取り締まりへの協力を要請した。

しかし、権限がある大半の漁協は、人手不足などを理由に取り締まりに力が入らないのが実情。秋田県藤里町の粕毛漁協は「禁漁区自体が山奥にあり、監視に行くにも1日から2日かかる。なかなか監視には行けない」と語る。

 また、青森県深浦町の岩崎村漁協は「注意した監視員が釣り人に囲まれ、怖い思いをしたこともある。山の中では助けも呼べないため、取り締まりは容易でない」と打ち明ける。

(河北新報) - 8月13日7時2分更新

Barra11

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釣り人なら誰しも、人が入っていない場所で釣りをしたいと思うのは当然です。でも、規制を無視してまで自分の欲望を優先するというのはどうでしょうか?

それにしても、世界遺産に指定されながら、違法行為を取り締まる機関があいまいで、その罰則や強制力もないというのもどうかと思います。

日本の場合は、釣りに関わる殆どの規制が、その地域の漁業組合で定められたものばかりです。もちろん、放流事業等を行って、釣り人を集め、それでその漁業組合が潤っているというのは事実ですから、そのシステム事態は、当然のことかと思います。ただ、白神山地のように、自然保護を目的とした釣りの規制が設けられているようなエリアでは、国なり、地方自治体なりが、それなりの強制力や罰則を設けて、きちっとした管理を行わない限り、こういった違法行為はなくならないように思います。現行は、周辺の漁協が管理責任を負っているということですが、いくら管理したところで、将来的に、漁協に有利になることがない状況では、管理しろという方が無理ですもんね。

オーストラリアの場合は、日本で言う水産庁(今、この表現って適当?)が、漁業従事者や釣り人、それぞれの利害を図って、中立な立場で、規則を定めています。そして、その規則に従って、それぞれのエリアで定期的にパトロールを行い、違法者の摘発にあたっていますし、それなりの予算を投じて、環境整備や資源保護も行っています。罰則自体もかなり厳しいものなので、私の知る限りでは、違法行為と知りながら、それをあえて行った釣り人は、見たことも聞いたこともありません。全員が、厳格に規制を守っています。今まで私の目に触れたことがあるのは、漁業従事者が、違法操業を行って、多額の罰金を課せられたケースで、ときどき新聞にも取り上げられています。

上の写真は、バラマンディーの資源調査に同行したときのものです。

オーストラリアのやり方が全てだとは思いませんが、「オラが海、オラが川」では、いつまでたっても、この問題は解決しないように思ます。やっぱりニュートラルな立場の機関が、その取締りを、責任を持って行うべきだと思うのです。でも日本の「先生」方は、利害が生じないと動こうとしませんから、そこが、こういった問題が、いつまでも解決しない原因かと思います。

今、現在を楽しめばいいんだという考え方は、もう通用しなくなってきています。我々の世代を振り返っても、子供の頃に楽しんだ自然が、そのまま残っている場所を探すのが大変になってきているのに、このまま進めば、次の世代に引き継げるものがなくなってしまいます。

年老いてもなお、子供の頃と同じように釣りを楽しめるような環境があるということは、今の世代の人たちにとっても幸せなことだと思いますし、その環境を次の世代に手渡したいと思います。

「リバーランスルーイット」の冒頭のシーンのように、年老いても釣りを楽しみたいと思うのは、私だけではないと思います。

バラマン爺(じい)
Posted byバラマン爺(じい)

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